2016年4月26日火曜日

よそんちの歌

※内に魔境が潜んでいる

知らないおじさん 知らないおばさん
自己紹介は ティータイム

知らないテレビ 知らないニュース
背伸びしあい 勢ぞろい

知らないポスター 知らない仏壇
祟らぬように そっと手を拝む

知らない名札 知らない車
忘れられた のら猫と遭う

じぶんちの歌

※とりあえず、住めるようにはなっている

雀のチッチッチッの 電信柱の仮住まい
雀の朝ごはんの 粉々のパンくずよ
雀の傍らに あるのはじぶんちだ
近所の空き地に タンポポ咲いたらチョウチョ飛ぶ
電信柱に 番地が書いてある
ガガンボ飛んでら 突っ込んだなら目が開いた
タンポポの綿帽子の 散り急ぐ運動会

カーナビのリズム

※どこまでを信じるのか、試される

カーナビ一族の カーナビ依存性
カーナビ共和国 カーナビ一神教
カーナビ古いやつ カーナビあわてん坊

2016年4月21日木曜日

囚われの歌

※囚われている事に、気がつけない

そんな事ばっかり聞かれても 私の頭は真っ白よ
そんな事ばっかり言われても 私の体はただ一つ
そんな事ばっかり比べても 私の背中は空っぽよ
そんなシビアな推測も 空耳みたいに浮かんでた

2016年4月10日日曜日

定休日の歌

※シャッターを閉じて、提示する

止むに止まれぬ定休日 店長自らお断り
とっても高価な忘れ物 記憶を辿れば目に浮かぶ
道の駅にてお泊りの トラック男の靴下よ
あてにならないお年玉 いつの間にかの糧に消ゆ